戸田書店様

静岡県を中心に全国58店舗を展開する戸田書店。ERIA導入のキーマンとなった、静岡地区エリア長の高木久直氏が店長を務める掛川西郷店に伺った。高木氏は古物商許可証を取得しており、そのため同店は新刊書店でありながら中古本を販売することができる。「新刊書籍販売が頭打ちと言われるなか、他社との差別化はこれまで以上に必要不可欠です。魅力的な売場作りのためにも、新しいものはどんどん採り入れていきます。」主に店舗開発・店舗改革を担当している同氏に、推進された省エネ活動とERIAの活用方法をお聞きした。

ERIAによる「見える化」がきっかけとなり、店舗運営にかかる全コストの削減にも成功
環境と経費削減を同時に実現できるシステムを模索

戸田書店では2008年の時点ですでに群馬3店舗を中心にERIAを導入しており、削減効果は実証され社内でも報告されていた。世間的にも環境問題がクローズアップされるなか、改正省エネ法の施行も迫っており、多店舗展開する企業としての省エネ活動、同時に経費削減ができるものはないかと模索していた高木氏はERIAによる「電気の見える化」に興味をもった。概要と導入効果を確認した高木氏は2008年10月に導入。「今まで電気をムダに使っていた気はないのですが、グラフで確認すると不可解な電気使用がありました。」と語る。最も顕著なエピソードとして、夜中の空調フル稼働を挙げた。デマンド閲覧で電気使用量を確認すると、営業時間外の夜11時にデマンドピークのみならず、膨大な量の電気使用量が計測されていた。原因は月1回入る店内のフローリングワックス業者と判明。自分たちが知りえないところで、夜中に煌々と明かりを点け、フロアに塗装したワックスをすぐに乾かすため、空調の風量を最大にしていた。しかし、従業員が出社する朝8時までに乾いていれば問題ないため、夜中に空調を多重稼働させる必要はない。その後、高木氏はその業者の責任者に事情を説明し、稼働する空調は2台程度との約束を交わし、昨年デマンドピークの88kWから64kWまで契約電力を抑えることに成功した。

電気の見える化から、省エネ活動を開始

"電気は使ったら使った分だけ、しっかりと反映される"当たり前だがそれがわかった瞬間だった。それから高木氏は店内の省エネ改革に奔走。すべての従業員に省エネを意識してもらうように、朝礼・中礼・夕礼でオペレーションを説明した。「ERIAを導入したこと」「前日の電気使用量」「省エネ活動内容」など随時フィードバックし、全従業員が情報を共有できるようにした。はじめに実行したのは、事務所や休憩室の使っていないときの照明をこまめに切ることだった。売場のトイレの照明や踊り場も、必要がないときは消灯するようになったが、利用客からの不満はない。導入翌月には開店前の照明・空調の使い方にも変化が現れた。省エネ活動をする前は、開店前から店内全体の照明をつけ、商品陳列や売場作りを行っていたが、今では1/4ほどの照明で対応している。空調も6基あるうち、店内の様子を見ながら2~3基だけ稼働させるようコントロールした。また、店舗内には飾り照明もあり、17時から点けていたところを、利用客がピークを迎える20時にあわせて点灯するようになった。ERIA導入前までは当たり前だったことも見直し、次々と実行された。

様々な面で好影響を与えた「見える化」

高木氏は管轄している店舗のうち、高圧受電契約を結んでいるほかの4店舗にもERIAを導入。導入全店舗で同様の活動を推進するためには、モデル店舗として結果をださなければならなかった。「プレッシャーはありましたが、ERIAの"見える化"があれば必ず達成できると直感しました。」結果で示すことで他店舗が追随してくれるという狙いもあったという。また、ERIA導入の効果は様々なところへ好影響を与えた。すでに店舗設備で取引のある企業とも一度契約を見直し、他社から相見積もりを出してもらうなど、ムダな部分を省くような努力を重ねた。電話料金削減のため回線を見直し2~3割の経費を下げ、FAX受信を制限させる取組みも始めた。同店は多い日で1日300通ものFAXを受信する。しかし実際に必要なのは中でも1割で、残りの9割は不要だという。受信データをそのまますべて出力すると、用紙だけでなく電気使用量のムダにもつながる。そこで受信データを一度PC上に保存できるオプション契約を結び、必要な内容のものだけ選んで出力できるようにした。「ERIAによる"電気の見える化"がきっかけとなり、至るところで経費削減が加速した。」と高木氏。どこかにムダなものはないだろうかと、削減・省エネの意識が芽生え、それは店舗全体へと浸透した。

多店舗展開している企業としての責任

「省エネ活動を推進するためには、推進するリーダーがどれだけの決意をもって取り組むかにかかってきます。」高木氏は温室効果ガス25%削減を掲げる政府にも注目している。「今のままでは達成は非常に難しい。業種限らず、すべての企業が本気で削減努力をしなければならないと感じています。」多店舗展開している企業として、環境保全に対する責任感もある。「自分たちができることをし、それを公表することで、世の中に何かメッセージを発信できればいいですね。」その言葉は本当に力強かった。   

戸田書店 掛川西郷店様
【所在地】 静岡県掛川市上西郷508-1
【TEL】 0537-62-6777
【事業内容】 書籍・雑誌の販売
【従業員数】 26名 ※2009年10月
【URL】 http://www.todabooks.co.jp/
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